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戦争に反対する唯一の手段は [パパの趣味]

タイトルとなっているフレーズは、元ピチカートファイブの小西康陽氏が時々に引用してその筋の間では有名になっています。吉田健一氏(1912-1977)の文章からの引用と小西氏は書いています。健一氏は終戦直後の宰相吉田茂氏の長男で英文学者として翻訳が多数あるのだそうですが、小西氏の引用を見るまで全然、健一氏のことを知りませんでした。小西氏は部分のみを引用しているため、ぜひ全文を読んでみたいと思いいろいろ探しました。近くの図書館に健一氏の単行本や全集(の一部)があって、読んでみましたが全然見つかりません。 今はインターネットという便利なものがあるので検索してみると「作法・無作法」というエッセー集に収められているとのこと。暇をみては探すこと数ヶ月、ついに神田の古本屋で発見し早速購入(2000円もした)読んでみましたが見つかりません。 アレレ、さらに検索結果を深く調べるとあるサイトで、原文は氏の「長崎」というエッセーで、「作法・無作法」の初版では含まれていたが、私の購入した全集版では別の巻に移っているとのこと。このサイトによるとエッセー「長崎」は健一氏の単行本「新聞一束」あるいは「感想B」で読めるのだそうです。さっそくヤフオクでチェック開始しましたが数週間見つからず。ところがある日、吉田健一氏の単行本3冊1000円の出品で「感想B」を見つけました。入札者は私ひとり。落札して届いたのがこの3冊です。 吉田健一.JPG 長いこと探していたエッセー「長崎」はほんの16行の文章で、復興中の長崎を訪れた感想を書いています。 長崎.JPG 冒頭のフレーズは、実は対文があります。引用します: ・戦争に反対する最も有効な方法が、過去の戦争のひどさを強調し、二度と再び、・・・と宣伝することであるとはどうしても思えない。 ・戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである。(中略) 長崎の町は、さう語っている感じがするのである。(エッセー終わり) 小西氏の引用は後半部分でした。世界中の紛争が貧しい地域、野蛮が残る地域で頻発することを考えれば健一氏の指摘には考えさせられるものがあります。平和運動は声高に叫ぶだけが手段ではないという内容は戦争をくぐりぬけてきた直後と言う時代性を考えるとものすごく真実であるように感じます。これらの本は手に入れたばかりなので、連休中の読み物にする予定です。

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